03-6661-4388

営業時間 9:00~17:00(土日祝日休)

https://www.sokutei.biz

隣地の排気設備騒音

隣地に24時まで営業のファミリーレストランやラーメン店が入った雑居ビルがあり、その裏手にある排気ダクト騒音を対象とした測定です。   排気設備機器は屋上に設置されているため、屋上付近(地上12m)と地上付近(地上2m)の2点で、連続する24時間の同時測定を行いました。

 

測定結果は以下の通りでした。
P1 は屋上付近(地上12m)、P2 は地上付近(地上2m)です。

レベル変動の特徴から、どちらの測定点においても排気設備騒音が支配的である事が明らかです。  屋上付近(P1)のレベルは営業時間が終わる深夜0時まで約66dBを保ったまま推移していますが、営業時間が終わった後も明け方4時まで60dB程度を保っていました。  地上付近(P2)だけを見れば、レベルが下がったのは5時からの4時間のみで、それ以外の時間は昼夜関係なく62dB程度を保ったままでした。  これが空調機器や排気設備騒音の特徴の一つで、長時間にわたりレベルの変動が少ない事により、就寝時間帯においても昼間と同じ騒音に影響され続ける恐れがあります。

周波数特性を見ると低周波騒音の影響が強い事が分かります。   屋上では500Hz以上の周波数でレベルが高くなっているのはモーターから発生する音でしょうか。  250Hz以下では殆どレベルが変わらないので、2点のレベルの差(約4dB)は500Hz以上の周波数に起因していると判断できます。   時間帯別でみた周波数の特徴も昼間も夜間に違いは見られません。

 

今回の測定地点の特徴としては駅に近接した立地であるものの、鉄道からは十分な距離が離れており鉄道騒音は殆ど聞こえて来ません。  また付近には交通量の多い道路は無く、道路騒音の影響もほぼありません。  このように静かな環境では高い位置に目を向け、周辺ビルの排気設備や室外機騒音の影響に注意しなければなりません。