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幹線道路が近い住宅街での測定

住宅街の中にある敷地で周りを民家に囲まれていますが、すぐ近くに交通量の多い幹線道路がある環境での測定事例です。

比較的最近になって新設された道路なので、住宅街に騒音影響が無いように、道路の両端にはアーチ状の遮音壁が設置されています。

これにより住宅街では大きな音は感じませんが、マンションの建設が予定されている場合は一部の居室が遮音壁よりも高くなってしまうので、実際の居室の高さとして現況地表面+12mの高さと、その直下の現況地表面+2mの高さで、高さの異なる2点の同時測定を行いました。   測定期間は連続する24時間を対象に1時間毎に正時より30分間の実測を24回行いました。

測定結果です。
P1は高所(地表面+12m)、P2は低所(地表面+2m)になります。

2点のレベルを比べるとP1の方がP2よりも約7dB程度のレベル差が高い結果になりました。  僅かなばらつきはありますが、ほぼ同じレベル差を保ちながら推移しています。

周波数分析結果です。
2点は同じ周波数特性である事から、同じ音源である事が読み取れます。

このように一見静かな住宅街であっても、近くに幹線道路などの音源がある環境では、受音点が高くなる程レベルが上昇します。  これは都会では何処も同じ環境であると思いますので、高い建物の遮音性能を考える場合は、地上付近のみの環境音で静かであると判断するのは危険かなと思います。